毎年のように秋から冬にかけて流行する
ノロウィルス感染症はウィルス性食中毒の一種です。
発熱こそ37℃台~38℃台と比較的軽度ですが、
激しい下痢や嘔吐の症状があり、体力を消耗します。
今のところ、ノロウィルスの予防接種などは
ないため、各自、各家庭での予防が大切に
なります。

学校でノロウィルスの感染予防

ノロウィルスは感染者からうつる二次感染力が
強いので、学校や幼稚園など集団生活を送って
いる環境では、どうしても感染しやすくなります。

予防できるなら予防して、家族への二次感染も
防ぎたいですよね。
今回は、自分で出来るノロウィルスの感染予防に
ついてご紹介します。


学校での予防

小学生でもできる最も重要な予防法は
「手洗い」です。

ノロウィルスは、感染した人の便や嘔吐物に
含まれるウィルスが手指に付着して感染すると
言われています。

「普通、便や嘔吐物を触ったりしないでしょ?」
と思うかも知れませんが、誰かが嘔吐した際に、
嘔吐物の目に見えない小さなしずくが跳ねて
付着するかも知れませんし、感染者が触った
ドアノブや手すり、スイッチや学校の備品に
ウィルスが付いている可能性もあるように
どんな形で触れているのか分からないのです。

知らないうちに手に付いてしまうかもしれない
ウィルスの感染を防ぐために、こまめな手洗いが
重要になります。

子どもには、学校での予防のために具体例を
挙げて手を洗うべき時を教えましょう。

例えば『外から校舎内に帰ってきたとき』
『給食の前』『トイレに行った後』は、
必ず石鹸で手を洗おうね。
というふうに約束すると、お子さんの心にも
残りやすいです。

また、手を拭く際には、できる限り使い捨て
ペーパータオルを使わせましょう。
同じハンカチやタオルで何回も手を拭くのは
オススメできません。


感染の可能性に近づかない

誰かが嘔吐した、トイレが汚れている
そんなときは自分で処理をする前に先生を
呼ぶようにお子さんに教えましょう。

学校の先生たちは感染症を拡大させないための
指導を受けています。ウィルスが潜んでいる
可能性のある嘔吐物や便の適正な処理の仕方を
知っている先生たちに、確実に消毒・処理を
してもらったほうが感染を防ぐことができます。


ウィルスが口に入る前にシャットダウン

ノロウィルス感染症の流行が心配な時期には、
マスクをして外出、登下校するとノロウィルス
だけでなくインフルエンザ予防にもなります。

ガーゼ製よりも、使い捨てタイプの不織布製が
おすすめです。子供用もありますので、顔に
ぴったりフィットするサイズを選びましょう。

お子さんには、何枚か予備のマスクも持たせて
一度はずしたら新しいマスクに替えるように
する。外側の面(顔に触れていないほう)は
色々なウィルスが付いている可能性があるので
触らないようにすると教えましょう。


家庭でできる予防

自分たちのちょっとした注意でできる予防法に
ついてもご紹介します。

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手洗いを徹底する

石鹸を使った手洗いを当然のこととして
習慣づけることが大切です。
ノロウイルスは、とても小さく軽く一度手洗いを
した程度では落ちません。丁寧な二度洗いを
オススメします。

また、意外と指の先は石鹸で洗えていない場所
なので意識して洗うようにしましょう。

帰宅したときだけでなく、料理を作るときや
食事を食べるときにも石鹸を使った手洗いを
するようにすると予防効果が高まります。


手を洗った後は

家庭内でも手拭き用タオルの共用はやめて、
ひとりひとりのマイタオルを使いましょう。

我が家では、感染症が流行している期間だけ
でも使い捨てのペーパータオルを使うように
しています。せっかく手を洗ったのが台無しに
ならず、いいですよ。


料理には家庭内でもマスク着用

「私、別に嘔吐も下痢もしてませんよ。」と
言いたいかも知れませんが、人によっては、
ノロウィルスに感染していても全く症状の
出ない方もいます。
潜伏期間中で症状が出る前ということも
考えられます。

自覚のないままウィルスをまき散らし、
お子さんを感染させてしまうのは避けたい
ところです。

大げさだな~と思わず、家庭内でも料理を
するときはマスクを着けましょう。
もちろん、石鹸を使った手洗いも忘れず
丁寧にしてください。


感染している家族がいたら慎重に

ノロウィルス感染症にかかっている家族の
嘔吐物や便には、ノロウィルスがいると思って
間違いありません。
特に嘔吐物は、看病している方が処理をする
ことになります。
処理の際は直接手で触らないことが鉄則です。


嘔吐物の適切な処理方法

【用意するもの】

・1000ppm以上に調製した次亜塩素酸
 ナトリウム(バケツに入れます)
・古新聞紙
・タオル(使い捨て前提です)
・ビニール袋
・使い捨ての手袋(2組※2枚重ねにして使う)
・使い捨てのエプロン
・使い捨てのマスク
・使い捨てのシューズカバー


【手順】

①手袋・エプロン・マスク・シューズカバー
 を身に着ける
②調製した次亜塩素酸ナトリウムに
 古新聞紙・タオルを浸す
③おう吐物等を古新聞紙で拭きながら
 取り除く
④タオルを使ってさらに拭き取る
⑤拭き取った後の古新聞紙やタオルは
 ビニール袋に全部捨て、口を固く縛る
⑥ビニール袋をもう1枚用意し、⑤と使用済み
 手袋・エプロン・マスク・シューズカバーを
 入れ、口を固く縛る
⑦次亜塩素酸ナトリウムを浸したタオルで、
 拭き取った場所を覆う(10~30分程度)
⑧覆った場所に付着した次亜塩素酸ナトリウムを
 拭き取って10分ほど待ち、よく水拭きをする
⑨手洗いとうがいを念入りにする

指さし女性

用意するものが多く
手間もかかりますが、
念入りな処理が確実な
予防につながります。

まとめ

子どもができるノロウィルスの予防は、普段から
できることの積み重ねになります。

手洗いをする、マスクの着用、嘔吐物に近寄らない
などするだけでも、効果があります。
できることを確実に行い、冬を健康的に過ごしましょう。